絵画

絵画

あえて人物をモノトーンで表現した点には、「そこに私はいないけれど、確かに存在している」という曖昧な境界線を演出し、観る人の記憶に訴えかける静かな存在感を表現しました。

画面全体に舞う花吹雪は、単なる背景の装飾ではなく、鑑賞者の視線を誘導するための構図的な仕掛けです。あちこちに散りばめられた色彩が、作品の隅々まで物語を運びます。

制作過程においては、人体の構造、特に手の描写において自身の課題が浮き彫りになりました。下絵(エスキース)通りに進まなかったもどかしさはありますが、その違和感も含めて、現在の自分の現在地を示す一作となりました。

描き終えてみて、理想通りにいかない難しさを改めて実感しました。でも、その試行錯誤こそが絵を描く楽しさなのだと感じています。見つかった課題を一つずつクリアして、もっと自分らしい表現に繋げていきたいです。